ヨーロッパイエコオロギの自家繁殖
最初に用意したもの
- ヨーロッパイエコオロギSサイズ オス1匹メス2匹(ニホンカナヘビの餌用に購入したものから取分け)
- 飼育プラケース30cmサイズ
- 昆虫マット
- 昆虫ゼリー
- 昆虫ゼリーを置く止まり木
- 小バエ除けシート
- 保水液ボトル(中身は水道水。昆虫マットの下に水を注入出来ればドレッシングボトルなどでも可)
あとから追加したもの
- エサ皿(ハーゲンダッツやプリングルスの蓋の一部をニッパーで切って2箇所くらい出入り口を作って、全体に荒め目のやすりがけ)
- 水皿(一般的なコオロギの産卵床を参考に、小さいプラ容器全体に荒めのやすりがけ。千切ったキッチンペーパーを詰めて濡らす)
- 種まき用の紙ポット(給餌するときにこのシェルターに付いているコオロギを入れ物に振るい落として収穫する)
全てシーズン中はダイソーで揃います。
シーズンオフの場合でもペットショップやホームセンターであれば通年で買えるはず。
正直な話
クワガタを飼っている飼育ケースにヨーロッパイエコオロギを3匹入れて1、2ヶ月放って置いただけ
- 昆虫マットの表面をビシャビシャに濡らさないように霧吹きの使用をやめて、保水液ボトルを使って昆虫マットの下に注入するようにしました。
初めに気をつけたことはこれだけ。
ヨーロッパイエコオロギは多湿に弱い。卵の孵化には湿気った産卵床が必要になるそうなので
餌も同居のクワガタ にあげているゼリーのみでした。
ヨーロッパイエコオロギを飼育ケースに入れてからゼリー置きの止まり木のフチがポソポソになりました。
もしかしたらコオロギは止まり木や昆虫マットを食べているのかも?
オスのコオロギが成体になり羽を鳴らし始めると同時に産卵が観察されました。
産卵から1ヶ月ほどで孵化しはじめました。
ここで何だかコオロギに対して申し訳ない気持ちになって後から用意したものを追加して環境を少し改善しました。
床材掃除はしていません
なんなら去年の夏からそのまんまの昆虫マット
アンモニア臭や不快臭はありません。
一般的な産卵床と同じように用意した水皿で水を飲む姿は見かけますが、産卵する様子は今のところみられません。
土があるなら土で産卵したいのかも?
湿度コントロール、溺死防止、給水場、産卵床、小さいコオロギのシェルターの役目をしている昆虫マットが簡単にヨーロッパイエコオロギを自家繁殖出来たキーアイテムのような気がします。
困っている問題点が一つ
この昆虫マットどうやって交換しようね…?
ヨーロッパイエコオロギの収穫
自家繁殖したコオロギが市販のSSからSサイズまで育ったので2度ほど収穫しました。
種まき用紙ポットや紙の卵パックを入れておくとそこにコオロギはくっついたり、隠れます。
その紙ポットをそっと持ち上げ、小さいプラケースやバケツに振り入れて収穫。
入れ物をグルグル回して遠心力でコオロギを集めたらエサ皿に投下!
バケツ等にカルシウム +ビタミンDパウダーを入れてからコオロギを収穫するか。
エサ皿にコオロギを入れてからカルシウム+ビタミンDパウダーを振りかけるかはお好みで。
ヨーロッパイエコオロギのキープ、自家繁殖は何も床に敷かないベアタンクが一般的。
私も何度か試してはみたのですが餌として利用する前にコオロギが死んでしまったり、メンテナンスの頻度とコオロギに触れそうになる事の多さに参ってコオロギのキープはやめてしまいました。
少量ずつ買いに行く方がコオロギの無駄死にが少なく、丁度良いサイズ感。コオロギに触れずにトカゲ水槽に投下することが出来てとっても快適。
それでもなぜ昆虫マット有りでヨーロッパイエコオロギの自家繁殖を再開したのか?
- 頻繁にコオロギを買いに通っていたことでSSサイズのコオロギは常時取扱がある商品ではないことに気付いた。
- 冬季の北海道、生き餌は購入するか自家繁殖させないと手に入らない。悪天候や外出自粛要請など何らかの影響でいつも購入しているSサイズのヨーロッパイエコオロギが欲しい時に購入出来ない可能性に備えてストックはあったほうがいい。
- もしも小さいニホンカナヘビやヒガシニホントカゲを捕獲したり自宅で採卵・孵化させたら。幼体に食べさせることが出来るサイズの生き餌を手に入れるには生き餌の自家繁殖をするのが間違いない。
クワガタの飼育ケースにヨーロッパイエコオロギを入れて2ヶ月
- 衣装ケースほど大きいケースでなくても、30cm飼育プラケースでもヨーロッパイエコオロギの繁殖は出来る。
- 昆虫マットがあれば産卵床を用意する必要はない。
- エサは昆虫ゼリーだけ、給水器無しでも繁殖した。昆虫マット効果かも?
- 卵や孵化したてのコオロギを隔離しなくても大丈夫。
- Lサイズを購入して繁殖を始めれば1ヶ月程度で小さいヨーロッパイエコオロギが収穫出来る。飼っているニホンカナヘビやニホントカゲが産卵したと同時にコオロギの自家繁殖を始めれば必要な時にエサにする小さいコオロギが用意出来る。(ミルワームだと収穫までにもう1ヶ月ほど時間が掛かるので間に合わない)
今後は
- 30センチプラケースでどの程度餌として安定供給出来るのか?
- 三代目もこのまま放置で繁殖出来る?
- 昆虫マットの交換はどうしよう?
- 給水器として置いた一般的なコオロギの産卵床は給水器、産卵床として使用されるのか?
この点がどうなるか観察していきたいです。